マイホーム購入を考え始めたときに、まず立ちはだかるのが「住宅ローン」の壁。
中でも「固定金利と変動金利って、結局どっちがいいの?」と悩む方は多いはず。
この記事では、住宅ローンの金利タイプについて、初めての方でもわかるようにかみ砕いて解説します。メリット・デメリットを比べながら、あなたに合った選び方のポイントまで丁寧にお伝えします。
固定金利と変動金利、そもそもどう違うの?
✅ 固定金利とは?
固定金利とは、「住宅ローンを借りたときの金利が、返済期間中ずっと変わらないタイプ」のこと。
例えば、35年ローンで金利1.5%の固定型を選んだ場合、35年間ずーっと同じ金利・同じ返済額が続きます。
こんな人に人気
- 家計の見通しを立てやすくしたい人
- 将来の金利上昇が不安な人
✅ 変動金利とは?
変動金利とは、「半年ごとに金利が見直される可能性があるタイプ」のこと。
借りた当初は非常に低金利(0.3〜0.5%台)になることが多く、最初の返済額がかなり安く済むのが魅力です。
ただし、金利は市場の動きに連動しているため、今後の経済状況次第では上がる可能性もあります。
こんな人に人気
- 少しでも月々の返済額を減らしたい人
- 今後収入が増える見込みのある人
- 短期で完済する予定の人
メリット・デメリットを比べてみよう!
項目 | 固定金利 | 変動金利 |
---|---|---|
金利の安定性 | ◎(安心・変わらない) | △(上がる可能性あり) |
初期金利の低さ | △(高め) | ◎(非常に低い) |
家計の予測しやすさ | ◎ | △ |
総返済額 | △(高くなりがち) | ○(金利次第でお得) |
金利上昇リスク | ◎(なし) | △(ある) |
向いている人 | 安定志向・長期返済 | 短期返済・リスク許容できる |
金利で失敗しないための「選び方アドバイス」
① 将来の家計プランをシミュレーションしてみよう
「今の収入」だけで判断せず、「今後の出産・教育費・転職・収入増減」など、数年先まで視野に入れるのがポイント。
- 子どもが生まれる予定がある方 → 固定金利の安心感が◎
- 共働きで収入に余裕がある方 → 変動金利で支払いを抑える選択も◎
② 住宅ローン控除(減税)も考慮しよう
現在の住宅ローン控除制度では、「借入残高の0.7%が最大13年間、税金から控除」されます。
固定・変動どちらも対象ですが、控除期間中は金利差が総返済額に与える影響も小さくなるため、変動金利を選ぶ人も増えています。
③ 迷ったら「ミックス型」も検討しよう
最近人気の選択肢が「固定と変動を半分ずつに分けるミックス型」。
例えば、3000万円のうち1500万円を固定金利、残り1500万円を変動金利で借りることで、安定性と低金利の“いいとこどり”ができることも。
よくある質問(Q&A)
Q. 今は金利が低いけど、将来上がるって本当?
A. 変動金利は今とても低いですが、インフレや日銀の政策によって将来上がる可能性はあります。月々の返済額が上がるリスクを許容できるかを考えましょう。
Q. 固定金利だと損するって聞いたけど本当?
A. 金利がずっと低いままだと、固定金利のほうが総支払額が多くなる可能性もあります。でも、将来の金利上昇にビクビクせずに済む「安心代」と考える方も多いです。
まとめ:あなたにとっての「正解」はどちら?
固定金利と変動金利、どちらにも良い点・注意点があります。正解は人によって異なるので、「いくら借りるか」「何年で返すか」「どれだけリスクを取れるか」などを一度整理してみましょう。
迷ったときは、以下のような分かれ道を目安にしてください。
✅ 固定金利が向いている人
- 安定した返済額で家計を管理したい
- 教育費など将来の支出が読めない
- 長期でローンを組む(25年以上など)
✅ 変動金利が向いている人
- 今の金利水準をフル活用したい
- 数年以内に繰上げ返済や売却の予定がある
- 共働きで収入に余裕がある
最後にひとこと
住宅ローンの金利選びは、人生設計そのもの。
「目先の金利の安さ」だけに惑わされず、「自分たちに合った選択」をすることが、安心で豊かなマイホーム生活への第一歩です。
ぜひ一度、金融機関やファイナンシャルプランナーにも相談しながら、納得のいく住宅ローン選びをしてくださいね!
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