【賃貸 vs 持ち家】融資を見てきた元金融機関職員が“あえて賃貸”を選ぶ理由

住宅購入
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「家賃をずっと払い続けるのはもったいない」「でも家を買うのは怖い」——賃貸と持ち家、どちらを選ぶかは、多くの家庭が一度は悩むテーマです。

私はかつて金融機関で住宅ローンの融資審査に関わり、数えきれないほどの「家を買う人」を見てきました。そんな私自身は、いまも、そしてこれからもあえて賃貸を選ぶと決めています。融資を勧めてきた立場の人間がそう言うと意外に聞こえるかもしれませんが、だからこそポジショントークなしの本音でお話しできます。

✅ この記事の結論

賃貸と持ち家に「絶対の正解」はありません。住まいを身軽に変えたい人・資産を手元に残したい人は賃貸、腰を据えて住み続けたい人・家を自分の資産にしたい人は持ち家が向いています。損得の計算より「10年後・20年後にどう暮らしたいか」で選ぶのが、後悔しないいちばんのコツです。

📌 この記事でわかること:①賃貸と持ち家の本当の違い ②元金融機関職員があえて賃貸を選ぶ理由 ③あなたに向いているのはどちらか

とくさん
融資を勧めてきた側の私が、自分では“買わない”を選んでいる——だからこそ、どちらの肩も持たずに本音で比べていきますね。

そもそも「賃貸 vs 持ち家」は損得だけでは決まらない

「結局どっちが得なの?」とよく聞かれますが、正直に言うと、総支払額だけで白黒つけるのはとても難しいテーマです。地価・金利・住む年数・売るときの価格・ライフスタイルの変化——変数が多すぎて、前提を少し変えればどちらにも転びます。

だからこそ大切なのは、損得の一点勝負ではなく「自分の家族が、これからどう暮らしたいか」。その軸で見ると、両者の違いはとてもシンプルになります。

持ち家のメリット・デメリット

先に言っておくと、持ち家には賃貸にない確かな魅力があります。私は賃貸派ですが、持ち家を否定する気はまったくありません。

  • 資産として残る:ローン完済後は家が自分のものになり、老後の住居費を大きく抑えられる
  • 住まいの自由度:リフォーム・ペット・設備の変更が基本的に自由
  • 団信(団体信用生命保険):契約者に万一のことがあればローンが消え、生命保険の代わりになる
  • 住宅ローン控除など税制の後押しがある

一方で、デメリットもはっきりしています。転勤や家族構成の変化、近隣トラブルがあっても簡単には住み替えられないこと。固定資産税・修繕費・管理費といった「買った後もかかり続けるお金」があること。そして立地次第では、資産価値が下がるリスクを抱えることです。

賃貸のメリット・デメリット

  • 住み替えが自由:転勤・家族の変化・ご近所トラブルにも身軽に対応できる
  • 維持費がかからない:固定資産税は不要、設備の故障は大家さん負担が基本
  • 初期費用が軽い:頭金や諸費用の大きな出費がいらない

一方で弱点も明確です。家賃を払い続けても自分の資産にはならず、高齢になってからは契約や更新がしにくくなる場合があります。壁に穴ひとつ開けるにも大家さんの許可が要る、という不自由さもあります。

比較の軸賃貸持ち家
住み替えのしやすさ◎ 自由△ 手間・コスト大
資産になるか× 残らない◎ 資産になる
維持費・税金◎ 軽い△ 固定資産税・修繕費
老後の住居費△ 家賃が続く◎ 完済後は軽い
ライフスタイルへの柔軟さ◎ 変えやすい△ 固定されやすい

【本音】元金融機関職員の私が“あえて賃貸”を選ぶ4つの理由

🗣 元金融機関職員のホンネ
私が賃貸を選び続ける、4つの理由

① とにかく“効率”がいい。家は、人生のステージごとに必要な広さが変わります。賃貸なら、必要な分の住まいを、必要な期間だけ持てる。持ち家は買った瞬間から広さも場所も固定されますが、賃貸はいつでも身軽に最適化できます。

② 子どもが巣立ったあとの“不要な部屋”を持ち続けなくていい。3人の子が独立すれば、子ども部屋は使わなくなります。持ち家だと、その使わない部屋にも固定資産税・修繕費・光熱費がかかり続ける。賃貸なら、そのタイミングで夫婦にちょうどいい家に移ればいいだけです。私はこの“無駄な経費”を持ちたくありません。

③ いつでも“最新の設備”に住み替えられる。住宅設備は日進月歩です。持ち家は古くなれば自腹でリフォームですが、賃貸なら引っ越すだけで、新しい間取り・断熱・水回りに更新できます。

④ 家の“サイズ変更”が自由。子育て期は広く、夫婦だけになったらコンパクトに。ライフステージに合わせて住まいのサイズを変えられるのは、賃貸ならではの最大の強みだと感じています。

※これはあくまで私の価値観です。持ち家で資産を築く生き方も、まったく立派な選択です。大事なのは「どちらが自分の暮らし方に合うか」で、優劣ではありません。

それでも「持ち家が向いている人」&もし買うなら

次のような人は、むしろ持ち家が向いています。同じ土地に長く腰を据えたい/家を自分の資産として持ちたい/リフォームなど住まいを自由にしたい人。とくに「終の住処」を決めている人にとって、持ち家の安心感は何ものにも代えがたいものです。

そしてもし「買う」と決めたなら、次の関門は金利タイプ選びです。融資を見てきた立場からの結論はシンプルで、「金利をできるだけ長く固定し、返済比率は手取りの25%以内に。それが難しいなら、頭金を貯めてから」。詳しくは、こちらの記事で本音でまとめています。

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迷ったら:今日できる3つのステップ

「まだ決められない」という方がほとんどだと思います。それで大丈夫。まずは5分でできる、この3つから始めてみてください。

  1. 今の家賃と「もし買ったら」の月額を並べてみる(5分)住宅ローン返済シミュレーターに物件価格を入れるだけで、月々の返済額の目安が出ます。
  2. 「10年後にどこで・誰と・どう暮らしていたいか」を夫婦で話してみる(今夜5分)…損得より先に、この答えが判断の軸になります。
  3. 迷いが残るなら、いまは賃貸のまま頭金を貯める…「決めない」も立派な選択肢です。貯めた頭金は、買うと決めた日の選択肢を確実に広げてくれます。

まとめ:あなたに合うのはどっち?

賃貸と持ち家は、損得で競わせるものではなく、暮らし方の選択です。身軽さ・柔軟さ・維持費の軽さを重視するなら賃貸、資産性・住まいの自由・老後の安心を重視するなら持ち家。私は前者に価値を置いて賃貸を選んでいますが、あなたのご家庭の“これからの暮らし方”に照らして選べば、それがあなたにとっての正解です。

とくさん
損得の計算に疲れたら、『10年後どう暮らしたいか』に立ち返るのがいちばんの近道ですよ。わが家はその答えが“身軽さ”でした。

▼次に読む:「買う」も考え始めたら、まずは借りすぎ防止の基準から。

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免責事項

本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、特定の契約や商品を勧めるものではありません。税制・制度は2026年7月時点の情報にもとづき、変更される場合があります。住まいや住宅ローンの最終的なご判断は、各金融機関やファイナンシャルプランナー等の専門家にご相談のうえ、ご自身の責任で行ってください。

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