守りの2本目は「保険」。実は、必要以上の保険は“見えない固定費”です。今夜は、わが家に本当に必要な保障だけに整えます。

朝に生活防衛資金という現金のクッションを用意しました。現金の備えがあると、実は保険で備えるべき範囲が小さくなります。物価高で家計が苦しい今こそ、ムダな保険料を削るチャンスです。
30代に「必要な保険・いらない保険」早見表
保険は不安をあおられて入りがちですが、30代ファミリーが本当に備えるべき範囲は意外とシンプルです。優先度別に整理しました。
| 保険 | 優先度 | 考え方 |
|---|---|---|
| 掛け捨ての死亡保険 | ◎必要 | 子どもが独立するまでの遺族保障 |
| 医療保険(最低限) | ○検討 | 公的保険+貯蓄で足りるかで判断 |
| 火災・地震保険(持ち家) | ◎必要 | 建物評価額に応じて |
| 貯蓄型・終身保険の重ね掛け | △見直し | 保障と貯蓄は分けたほうが効率的 |
| こども保険(学資) | △検討 | 新NISA等と比較して選ぶ |
窓口でも、貯蓄型を何本も重ねて毎月の保険料が家計を圧迫しているご家庭を多く見てきました。我が家も子どもが増えるたびに見直し、「掛け捨ての死亡保障+最低限の医療」というシンプルな形に落ち着きました。保障は手厚さより「必要な範囲に絞る」のが、家計にやさしい考え方です。
わが家の保険見直し実体験|個人年金5本を解約した話
わが家では以前、個人年金保険に月5万円(1万円×5本、解約時点の残高は合計300万円ほど)を払っていました。ところが自分で利回りを計算してみると、年0.5〜0.7%程度しかないことが分かったんです。「これなら新NISAで運用したほうが、長期では資産を育てやすい」と判断し、思い切って5本すべてを解約しました。
正直に言うと、解約による元本割れは約80万円ありました。決して小さくない金額です。それでも、低い利回りの保険にお金を寝かせ続けるより、解約して新NISA(オルカン)など自分で選んだ運用に資金を移すほうが、わが家の場合は合理的だと考えました。保険の見直しは「解約のデメリット(元本割れ)」と「その後の使い道」をセットで考えることが大切だと、身をもって学んだ経験です。
| 項目 | 見直し前 | 見直し後 |
|---|---|---|
| 個人年金保険料 | 月50,000円(1万円×5本) | 0円(全解約) |
| 想定利回り | 年0.5〜0.7%程度 | 新NISAへ資金を移動 |
| 解約による元本割れ | — | 合計 約80万円 |
- 保険の役割(何のために入るのか)
- 30代に必要な保険・優先度の低い保険
- 見直しの進め方
保険は「めったに起きないが、起きたら大変」に備えるもの
保険の基本は、貯蓄では対応しきれない大きなリスクに備えること。貯蓄で対応できる小さな出費まで保険でカバーしようとすると、保険料が割高になりがちです。
「起きる確率は低いが、起きたら家計が破綻する」リスクほど、保険の出番。公的保障(健康保険・遺族年金など)でカバーされる部分を差し引いて、不足分だけ備えるのがコツです。
30代に必要な保険・優先度の低い保険
住宅購入を控えているなら「団信」も意識
住宅ローンを組むと、多くの場合団体信用生命保険(団信)に加入します。契約者に万一のことがあればローン残債がゼロになる保険のため、購入後は必要な死亡保障が減ります。Day5で住まいのお金を扱いますが、保険は団信とセットで考えると、ムダなく整えられます。
3児パパの私がいま実際に入っているのは、掛け捨ての医療保険・がん保険・(掛け捨ての)生命保険の3つだけです。子どもが3人いるので、“万一のとき家族が困らない”最低限は掛け捨てで確保しています。
逆に、個人年金保険・養老保険・貯蓄型の生命保険はやめました。理由は2つ。①保障が過剰だったこと ②「貯蓄」と「保障」を1つの商品に混ぜていたこと。
保険で“増やそう”としないこと。増やすのは新NISAなど、守るのは掛け捨てで最小限に——この「貯蓄と保障を分ける」が、私がいちばん大切にしているルールです。混ぜると、保障も貯蓄もどちらも中途半端になりがちです。
※必要な保障は、家族構成・貯蓄額・働き方によって変わります。これは私の考え方であり、最終判断はご自身の状況に合わせてご検討ください。
【相談現場から】入りすぎ・不要になりがちな保険5つ
相談を受けてきて「これは入りすぎ/見直せる」と感じることが多かった典型を挙げます。当てはまっても、あわてて解約せず、まず“必要な保障”から考えるのがコツです。
- 貯蓄型の終身保険…“貯金がわり”のつもりでも、途中解約は元本割れ、資金が長く拘束され、インフレにも弱い。
- 医療保険の過剰保障…入院日額1万円に、ガン・女性疾病・三大疾病・通院・先進医療・就業不能まで全部盛り。でも日本には高額療養費制度があり、医療費の自己負担には月ごとの上限があります。もちろん差額ベッド代や収入減など制度で足りない部分もあるので、“必要な保障を見極めて絞る”のが大事。
- 学資保険“だけ”で教育費を準備…返戻率は高くなく、インフレにも弱い。新NISAや預金と組み合わせて考える。
- 個人年金保険…貯蓄性で利回りは低め、資金も長く拘束される。老後資金は新NISA・iDeCoも選択肢に。
- 過剰な死亡保障…独身で5,000万円など、守るべき家族がいないのに保障が大きすぎるケース。必要保障額は「遺された家族に本当に必要な額」から逆算する。
よくある質問
Q. 医療保険は不要ですか?
不要と決めつけるものではありません。日本は公的医療保険(高額療養費制度)が手厚いので、まずは貯蓄でどこまで対応できるかを考え、不足分を補う形が合理的です。Day3朝の生活防衛資金があれば、過度な医療保険は不要なことも多いです。
Q. 見直しは誰に相談すればいい?
まずは公的保障で何がカバーされるかを知るのが先決です。そのうえで、特定の会社に偏らない中立的なアドバイスを受けられる窓口を選ぶと安心です。


まとめ
守りが固まったら、いよいよ明日の朝8時から「攻め」のステージへ。普通預金に眠るお金を働かせる新NISAの始め方を、わが家の家計から逆算して解説します。



出典・参考
本記事は2026年7月時点の一般的な情報提供であり、特定の保険商品の加入・解約を推奨するものではありません。必要な保障は家庭ごとに異なります。保険の見直しは、ご自身の状況にもとづき自己責任でご判断ください。


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